「トレーニング指導者が避けて通ることのできない力学やバイオメカニクスを、トレーニング指導において直面するさまざまな問題に関連づけて基礎からわかりやすく解説している」「こんな本が欲しかった」と好評の、ダン・クレザー著(長谷川裕訳)、FORCE 『トレーニングのバイオメカニクス』の続編。
FORCEを読んで、力、力積、加速度、速度、地面反力、仕事量、パワー、筋⁻腱ユニットといった力学とバイオメカニクスの基本概念や法則を理解した読者に贈る ”スプリント” に特化した最新テキスト(原著2023年刊行)の日本語版。
・他のアスリートよりも速く走れるアスリートは何が違うのか?
・「正しい」とされるスプリントのテクニックは、何を達成しようとしているのか?
・結局、どうすればもっと速く走れるようになるのだろうか?
スプリントのバイオメカニクスにかんする多くの研究論文を自分で読んで理解するためには相当な時間と労力を必要とするが、本書は、スプリントのパフォーマンスを決定づけるさまざまな要因を、キネマティクスとキネティクスの両面から関連づけて整理し、読みやすい量の1冊にまとめたものである。本書によって、スプリントについてこれまで以上に深い洞察が可能となり、そこから、アスリートのスプリント能力向上のために、何をなすべきかについて、多くのヒントが得られることは間違いない。
≪内容(一部抜粋)≫
・ストライド長とストライド頻度のどちらが重要か
・スプリント速度を決める接地速度=接地長÷接地時間
・滞空時間と垂直の力積の関係
・地面反力の水平成分と垂直成分は何によって決まるか
・加速に必要なのは水平の力積
・最大速度は何によって決まるか
・アタック角度(リーチ)は原因ではなく結果
・前傾姿勢の意味と垂直の力積の重要性
・スプリング‐マス・モデルと新たなモデル
・スプリントにおける筋活動の様態
・関節と筋‐腱の貢献
・スプリントにパワーは本当に必要か
・スプリントのための特異的トレーニングにおける動的一致性
・準備ポジション・進入経路・着地ポジション
※A5判並製
※AMAZONでもご購入いただけます。